フリードはガソリン車とe:HEVのどちらを選ぶかで、車両価格が約40万円変わります。
走る距離が短く初期費用を抑えたいならガソリン車、街乗りが多く静かさや燃費を重視するならe:HEVが候補です。
この記事では、現行フリードの価格差と燃費差を公式の数字で比べ、価格差を燃料代で取り戻せるかを年間の走行距離ごとに計算します。
この記事のポイント
- 同じタイプなら、e:HEVはガソリン車より399,300円高い
- WLTCモード燃費はe:HEVが約1.5倍で、差は市街地モードで大きく広がる
- 年1万kmで燃料代だけで取り戻すと、WLTCモードの計算では約11年かかる
- 走る距離と街乗りの割合で、燃料代で取り戻せるかが大きく変わる
ガソリン車とe:HEVの価格差は399,300円
現行フリードは、AIR・AIR EX・CROSSTARのどのタイプにもガソリン車とe:HEVがあります。
同じタイプ・駆動方式・乗車定員で比べると、e:HEVはどの組み合わせでもガソリン車より399,300円高く設定されています。
| タイプ(FF・6人乗り) | ガソリン車 | e:HEV |
|---|---|---|
| AIR | 2,623,500円 | 3,022,800円 |
| AIR EX | 2,812,700円 | 3,212,000円 |
| CROSSTAR | 2,972,200円 | 3,371,500円 |
価格は2026年10月に確認したメーカー希望小売価格(消費税10%込み)で、保険料や税金(消費税を除く)、登録の費用、リサイクル料金は含みません。
e:HEVはエコカー減税の対象で、ホンダの案内ではe:HEV AIR EXのFF・6人乗りの例で新車登録時の自動車重量税が免税になり、合計36,900円の減税とされています。
ガソリン車は、この減税の対象の一覧に入っていません。
税金の扱いは時期や仕様で変わるので、比べるときは本体価格の差だけでなく、見積書の支払総額で差を確かめてください。
エンジンとモーターの違い
価格差の理由は、動力の仕組みの違いにあります。
どちらも総排気量1.496Lのエンジンを積みますが、e:HEVは主にモーターで走る仕組みです。
| 項目 | ガソリン車 | e:HEV |
|---|---|---|
| エンジンの最高出力 | 87kW(118PS) | 78kW(106PS) |
| エンジンの最大トルク | 142N・m(14.5kgf・m) | 127N・m(13.0kgf・m) |
| モーターの最高出力 | なし | 90kW(123PS) |
| モーターの最大トルク | なし | 253N・m(25.8kgf・m) |
| 変速機 | 無段変速オートマチック | 電気式無段変速機 |
| 燃料タンク | FF 42L/4WD 53L | FF 42L/4WD 53L |
e:HEVのモーターは、0〜3,000rpmで最大トルク253N・mを出します。
モーターは回転が低いうちから大きな力を出せるため、発進や坂道での力の出方がガソリン車と違ってきます。
一方で、同じタイプならe:HEVはガソリン車より80〜110kg重くなります。
燃料タンクは現行型ではどちらもFF車42L、4WD車53Lで、2代目のFF車(36L)より大きくなりました。
正確なスペックやオプションはメーカーの公式サイトで確認してください。
(参考:ホンダ フリード 主要諸元)
燃費の差は市街地で大きくなる
燃費は、ホンダが公表しているWLTCモードで比べます。
WLTCモードには、市街地・郊外・高速道路の走り方ごとの数値もあります。
| WLTCモード(AIR EX・FF・6人乗り) | ガソリン車 | e:HEV |
|---|---|---|
| 総合 | 16.4km/L | 25.4km/L |
| 市街地モード | 12.1km/L | 25.7km/L |
| 郊外モード | 17.3km/L | 27.5km/L |
| 高速道路モード | 18.7km/L | 24.1km/L |
総合ではe:HEVがガソリン車の約1.5倍ですが、市街地モードでは約2.1倍まで差が広がります。
反対に高速道路モードでは差が縮まり、e:HEVはガソリン車の約1.3倍です。
信号の多い道や渋滞をよく走る人ほど、e:HEVの燃費の良さが表れやすいことが数字から読み取れます。
燃費は使用環境や運転方法で変わるため、ここでの数字はカタログの条件で比べた目安です。
価格差を燃料代で取り戻せるかの計算
399,300円の価格差を燃料代の節約だけで取り戻すには、どれくらい走る必要があるかを計算します。
AIR EXのFF・6人乗りで、レギュラーガソリンを1Lあたり170円と仮定しました。
| 年間走行距離 | 燃料代の差(総合) | 取り戻す年数(総合) | 燃料代の差(市街地) | 取り戻す年数(市街地) |
|---|---|---|---|---|
| 5,000km | 約18,400円 | 約21.7年 | 約37,200円 | 約10.7年 |
| 10,000km | 約36,700円 | 約10.9年 | 約74,300円 | 約5.4年 |
| 15,000km | 約55,100円 | 約7.2年 | 約111,500円 | 約3.6年 |
| 20,000km | 約73,500円 | 約5.4年 | 約148,700円 | 約2.7年 |
総合の燃費で計算すると、年1万km走る人で価格差を取り戻すのに約11年かかります。
市街地モードの燃費で計算すると、同じ年1万kmでも約5.4年まで短くなります。
街乗り中心の人は市街地の列、郊外や高速道路を走ることが多い人は総合の列を目安にしてください。
この計算は燃料代だけを比べたもので、税金・保険・整備の費用や、手放すときの買取額の差は含んでいません。
ガソリン価格が上がれば年数は短くなり、下がれば長くなります。

ガソリン車で十分な人とe:HEVが合う人
お金の計算だけで決めきれない部分は、走り方と使い方で考えます。
次の条件に当てはまるかで、どちらが合うかの目安にしてください。
ガソリン車で十分な人
ガソリン車が合うのは、次のような使い方の人です。
- 年間の走行距離が5,000km前後と短い
- 買い物や送迎など近場の利用が中心で、車両価格を抑えたい
- 数年で乗り換える予定で、燃料代で差を取り戻す前に手放す可能性が高い
- 浮いた約40万円を、オプションや別の出費に回したい
年5,000kmなら、総合の燃費で計算した燃料代の差は年約18,400円です。
この場合、価格差を燃料代だけで取り戻すのは難しく、ガソリン車で十分という判断になりやすくなります。
e:HEVが合う人
e:HEVが合うのは、次のような使い方の人です。
- 年間1万km以上走り、信号の多い街中を走ることが多い
- 長く乗り続ける予定がある
- 発進や坂道での力強さ、モーターで走る静かさを重視する
- 家族を乗せて走る時間が長い
街乗り中心で年1万km以上走るなら、市街地モードの計算では約5.4年以内に価格差を取り戻せる計算です。
静かさや加速の感じ方は人によって違うので、試乗で両方を比べてから決めると後悔しにくくなります。

中古車でハイブリッドを選ぶときの注意
中古車でフリードのハイブリッドを探す場合は、世代によって仕組みが違う点を押さえておきます。
2代目(GB7・GB8)のハイブリッドは7速オートマチックのi-DCDで、現行型の電気式無段変速機を使うe:HEVとは別の仕組みです。
2代目のガソリン車はエンジンの最高出力が95kW(129PS)で、現行型のガソリン車(87kW)より数字は大きくなっています。
出力の数字だけで世代を比べず、試乗や整備記録で実際の状態を確かめることが大切です。
ハイブリッドの中古車は、保証の残り期間や点検の記録を販売店で確かめてから選んでください。
フリードのガソリン車とハイブリッドに関するよくある質問
フリードのガソリン車とハイブリッドはどっちがおすすめですか?
年間の走行距離が短く初期費用を抑えたいならガソリン車、街乗りが多く年1万km以上走るならe:HEVが候補です。
価格差は399,300円なので、燃料代でどれくらいの年数で取り戻せるかを計算してから決めると判断しやすくなります。
フリードのハイブリッドの排気量はガソリン車と違いますか?
現行型はe:HEVもガソリン車も総排気量1.496Lで、同じです。
エンジンの型式は違い、e:HEVはLEB、ガソリン車はL15Dです。
フリードのガソリンタンクは何リットルですか?
現行型はガソリン車・e:HEVとも、FF車が42L、4WD車が53Lです。
2代目はFF車が36L、4WD車が53Lでした。
フリードのCROSSTARにもガソリン車とハイブリッドがありますか?
CROSSTARにもガソリン車とe:HEVがあり、5人乗りと6人乗り、FFと4WDから選べます。
同じ条件なら、e:HEVはガソリン車より399,300円高くなります。
フリードのガソリン車とハイブリッドのまとめ
現行フリードのe:HEVは、同じタイプのガソリン車より399,300円高く設定されています。
WLTCモード燃費はe:HEVが約1.5倍で、市街地モードでは約2.1倍まで差が広がります。
年1万km走る場合、価格差を燃料代で取り戻す年数は、総合の燃費で約11年、市街地モードで約5.4年という計算です。
走る距離が短く初期費用を抑えたいならガソリン車、街乗りが多く静かさや燃費を重視するならe:HEVが候補になります。
価格や税金の扱いは変わることがあるので、購入前にホンダの公式サイトと見積書で最新の内容を確かめてください。
最終的な判断はご自身で確認したうえで行ってください。


